星の降る野に

星の降る野に
骸のように
静かに身を横たえる

疲れきって
汚れきって
何の希望もなく
欲望をもたげる力もない

満天の星の
その向こうに
何があるのか
彼は薄れゆく意識の中で
思っている

そこには祭壇があって
力と自信と野望に満ちた
かつての彼の遺影が
飾られているかもしれない

超宇宙的なものに
かすかに
生かされた

自分

満天の星が
彼に答えるように
またたいた