2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

呪文

わたくしに必要なのは ほんのわずかなユトリロロロラリルレロ静かな環境とパッショナータァァアイウエオバランスにまみれた食事はもういらないですススス、好きなのあなたの指先ぬくぬくと眠ってあらってあらってえええ白くこもって 元気に こもってこもって…

魍魎の匣

ひとひらの雪をすくい うなじにあて じゅうと音が空に響き鬼に賄賂をわたした 後ろめたさで自分の形を しばれる夜に こっそりと隠そうと 小さく丸くなるいにしえの卑弥呼は 朝靄に紛れ 石の斧を振り下ろし その屍を 傍らに 夜毎子守歌を歌ったというわたくし…

ノート

今日を綴じつけようとする時 閉じられないノートを前に めくれないノートを前に うなだれるノートは記録だ 川がどういう風に流れてきたか 風がどう起こってきたか 土が何を細かく積み重ねてきたか 細胞が いかに稀代的な偶然で 生まれてきたか鏡に写した顔の…

桃色大鼓

白色能力 黒色欲望 虹色赤ちゃん 桃色大鼓でんでんでん ででんのでん と鳴らして透明希望 の… 玉を 抱えて 逃げろ決して 捕まるな!

腰のところにバタフライ ひっそりと飼い慣らしているこの世に未練などない と、うそぶいた私 バタフライは震えて 私を哀れみ 飛んで行きたかったのか 腰の芯がキリキリ痛むドレスを脱いで 鏡に写したら 柘榴色に 燃えていた

絶不調!!

このブログを気にかけてくださる心優しき方々へ 新年明けて、仕事を再開して久しぶりに身体と5感全部をフル回転しているせいか、 それとも、今までに全部のエッセンスを使い切ってしまったからか 現在、頭に何も浮かびません(;_;)悲しいことです。今で…

鋲は金色で

朝起きてくしゃみ それからは止めどもなく そんな季節きたのね 今年もきたのね 生きていた嗚呼生きていた 動詞でなく形容詞で 生きていた顔中鼻水で埋まらぬ内に 口いっぱい薬を詰め込んで 形容詞で生きるにもそれなりの 苦労があるんですこの季節は 私にさ…

そろりと

私には肉がつきすぎている 身体がひらりひらりと かわせなくて 苛々する朝、駅ですれ違った 中年男は 肩がガチンコして 「ちっ」と 舌打ちした 私のこめかみで 小規模な爆発が起きた白樺の木のように そろりと はびこらない 姿になりたい苛つかず 怒らず 風…