2013-02-21 ノート 今日を綴じつけようとする時 閉じられないノートを前に めくれないノートを前に うなだれるノートは記録だ 川がどういう風に流れてきたか 風がどう起こってきたか 土が何を細かく積み重ねてきたか 細胞が いかに稀代的な偶然で 生まれてきたか鏡に写した顔の細胞の一つ一つが 何かを話そうとしていて 取りとめなく ああ、取りとめなく 漠然と収束できない私に囲まれて ノートを前にして うなだれてしまうのだ