鰓呼吸

ベルが鳴り
今 飛行船は出発する

昨日の私を乗せて

今の「めざめ」を捜す旅に

暗い後悔のような空をかき分けて

母のお腹の中の

薄桃色の靄の中へ

私は膝を抱えて丸くなった

夢心地の気体で包まれ

知らない内に
     鰓呼吸 ぱふぱふ
すてきに
     鰓呼吸 ぱふぱふ