逆Yの字     ー アンテナびんびんナイト即興の詩ー

生きているのに
後ろめたくて
お月様にお尻をさらして
脚の間からこっそり覗いた

月は黄色く滲んで
脚のあいだでにっこり微笑んで
暖かだった

腰が痛くても
脚が突っ張っても
逆Yの字の中心から
活きのいい
小鬼が駆け回り
喝を入れるまで
じっとそのままに…

脚のしびれるまで