ポイズン

君が残していった小さな楔は
きゅるきゅると回転し
私の芯に向かって
突き進んでいる

いろめきたった細胞は
防御策を
コンクリートのように
固め
その無機質は
体の中心から末端へと
拡散し
もはや顔の筋肉は
鉛のように
ピクリともしない

そして
最も恐れていた
無感動という毒が
ひたひたと
私に満たされる