ルードヴィヒ

体調がイマイチなので、
ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」を久しぶりに見直す

何故か、20代後半ぐらいから、
ルードヴィヒとエリザベートに心惹かれ
かつて友人とヨーロッパに行った時は
バイエルンノイシュバンシュタイン城
ウィーンのシェーンブルン宮殿に行って
興奮して、ドキドキしたものだった

マリーアントワネットもオーストリアのハプスブルグ家の出身なので
とても興味があったので、
ヴェルサイユ宮殿も心そそられたものだった(但し、あまりにも観光客が多すぎて、自分のペースで見られなかった)

「ルードヴィヒ」を見ると
心が純粋すぎることは
良いことではないのだとおもう

金づるとしてワーグナーに散々利用される
ルードヴィヒを見ると
心がきゅんと悲しくなる

現実に対応できず
ワーグナーの歌劇と幻想の世界に逃避するルードヴィヒ
そして彼の代わりに戦地に赴いた弟のオットーも
やがて、気が狂ってしまうのだ
プロイセンオーストリアの戦争に負け
常軌を逸したルードヴィヒは退位に追い込まれる
戦争する人がまともみたいに一応なっているが
それはおかしいのではないか

ルードヴィヒは国家の莫大なお金をつぎ込んで
お城作りに明け暮れたかもしれないが…

莫大なお金をかけて戦争するのはいいのか…

現在を見て欲しい
ロマンチック街道だかなんだかは知らないが
ノイシュバンシュタイン城、リンダーホフ城
ヘレンキムゼー城は
観光でちゃんと元とってるでしょう

男が男を愛したって、今じゃナンテコトナイノニネ

今だったら、ヒーローだったのにね