しんと静まった夜の冷たい気体に 忘れられぬ人の名前という有機物を放つそれは目には写らぬ波紋を生み続け 一旦壁にぶつかると 反復運動のように 私に向かって波を広げるあっ きた 胸のあたりに赤い尾をひいて 衝撃が尖って息を吸うたび甘やかな 寂寥が 空っ…
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