2012-10-20 命 ベランダの 茶色く枯れた葉っぱに 不似合いな朝顔の花そうか 嘘っぱちな風に揺れて 騙されて 狂ったんだね颯爽と秋風に乗る その赤花は 考え深そうに押し黙っている人に騙されたと思っちゃいけないよ それぞれの人が引きずっている 色々な革袋 重さも悲しさも違うのだから自分の人生を この手でかきわけて 何とか溺れずに 此処まできた その感触 荒れた喉に押し込んで自分の命 この星の命 花の命 もう明日には萎んでしまうのだから 命に 乾杯しようね