2012-10-21 父の光 朝、朦朧としながらも 重い身体を引きずって 出窓の所にお尻をのせる登りかけのお日さまが ガラス越しに 私の半身をじんわりと照らすくたびれた肉体と それに包まれた 干からびた魂が 光を吸い取って ふくらんでゆく薄絹のような 雲の向こうから 届けられた 父の光 少し生き返って 今日に向かう覚悟を身に纏うありがとう お父さん