父の光

朝、朦朧としながらも
重い身体を引きずって
出窓の所にお尻をのせる

登りかけのお日さまが
ガラス越しに
私の半身をじんわりと照らす

くたびれた肉体と
それに包まれた
干からびた魂が
光を吸い取って
ふくらんでゆく

薄絹のような
雲の向こうから
届けられた
父の光 

少し生き返って 今日に向かう覚悟を身に纏う

ありがとう お父さん