青海

不知火の夢は 青海の如く遠すぎて
不自由な足を引きずっている内に
少年の頬にたわんだ蒼と一緒に
どこかに消えてしまったよ
(何処に…)

脱ぎ捨てられたシャツ
立ちのぼる
虹色子竜巻
既製品の空を突き刺して
涙が漏れてきたよ
(何処に…)

足を切断して
頬ずりしたよ
自由って
どんな肌?
優しい土に
そっと埋めよう
(何処に…)

人工足をつけて
大股に闊歩しよう
青海に溺れるために