無意識のsolution

よぉーい どん

DNAに突き上げられて
泳ぎだす 一斉に
ほの温かい 暗い道
どこを目指しているか
その個体たちは 知らない
塵状の プランクトン のように

おびただしい数の
銀色の矢印が
闇の中を 泳ぐ

運命に操られて
生命を背負って

軽々と
泳いでいく

奥に突き当たると
分岐点があった

個体群はざわめきながら
別れた
右だ 左だ
その個体は 全く自然に
右に進んだ

やがて 光り輝くものが見え始め
(それが 太陽のようだったのを
彼は 知らない)
そこをめがけ さらに勢いを増して
つき進んだ

そして
何か とても特別な
感動的な
結合があった