2020-08-13 慟哭 死んでしまった魂が そこいら中にふかふか浮かんでいる 軋むように生ぬるい夜 草のはげた丘にしゃがんで 虚しさを埋めるように酒を吸う あなたはその濡れた陶器のような肌を ちらちらひけらかして あちらの彼方に行ってしまった 星のないどっしりと重たい空に 押しつぶされて 吐きそうな程声をあげて 口から内臓を撒き散らす 生きているのか 死んでいるのか 境目のない喪失感 幻の夢を信じるのは残酷で いつでも逃げようとするぬるりを追い続ける この世を裏返して あなたの冷たい身体と繋がりたい