2012-10-25 デリヘル ドアノブに手をかけ 立ち尽くすいかなる妖怪が毛穴に小虫を飼いながら 待ちかまえているのやら送ってくれた経歴不詳のドライバーは 節目がちに「気をつけて」と言った くぐもった声だった知らない男のへやは未曽有だ 蛇がでてくるか マックロクロスケか 毛ジラミか さ、商売商売 稼がなくっちゃ とにかく中に入らなければ! 何も始まらない60分後 私の心臓は規則正しく動いているだろうか 考えすぎよ 明らかに考えすぎだ…ドアの横のチャイムを思い切って押した 『ピンポーン』