葉っぱ












のっぺりとした舗道をゆらゆら歩く
うつむいた肩に 彩色された葉がはらはらふりかかる

出来過ぎな美しさに苛立って
走り出す
葉っぱを蹴りながら
思いっきり走る
冷たい空気が急に流れ込み 肺が痛い
樹木の匂いで鼻の奥までいっぱいだ

あー
目の前の人間に思いっきりぶち当たった
ごめんなさい
すっ転んで 膝から血が滲みだした
そこにも葉っぱがくっついてる
              
きれいだ
葉っぱも
私の血も