2013-06-24 さけび 茫々と 風が吹きすさぶ葦原に ただ棒のように突っ立って ひんがしの山々に向かい 叫ぶのだ曲がらない身体を ぎしぎし軋ませて有らん限りの この世の終わりの声でそれは修羅場のようであり 極楽のようでもあり死ぬ力で 死なない力で 生き延びる力で半世紀前の 広島の川で 助けを求める人々の 熱っぽい手を 振り払ってしまった 力で